シンポジウム:パネリスト紹介

 

「ポストフェミニズム」を問う

 

パネリスト(五十音順)

 

菊地夏野(社会学・ポストコロニアル理論)名古屋市立大学教員。

 戦時性暴力、グローバリゼーションとジェンダー・セクシュアリティ、ナンシー・フレイザーやガヤトリ・スピヴァクの思想などを研究。著書『ポストコロニアリズムとジェンダー』(青弓社 2010年)、『日本のポストフェミニズム ―「女子力」とネオリベラリズム』(大月書店、2019年)、論文「モザイク化する差異と境界――戦争とジェンダー/セクシュアリティ」(『戦争社会学-理論・大衆社会・表象文化』好井裕明・関礼子 編、明石書店 2016年)ほか多数。

 

高橋幸(社会学・ジェンダー理論)日本女子大学学術研究員・武蔵大学ほか非常勤講師。

 ポストフェミニスト女性たちの主張や社会的態度を「女らしさ(性別役割)からの自由」だけでなく「女らしさ(性的魅力)への自由」を希求していると捉えた、著書『フェミニズムはもういらない、と彼女は言うけれど ―ポストフェミニズムと「女らしさ」のゆくえ』(晃洋書房、2020年)。他にも論文「ネオリベラリズムにおける「近代的主体」と「ケアの主体」」(『現代思想 特集=マックス・ウェーバー』48(17)、青土社、2020年)など。

 

近本聡子(社会学・子育て支援論・地域デザイン論)(財)生協総合研究所研究員を経て、愛知学泉大学教員。

 市民や生協組合員がくらしのニーズを遠慮なく発信し、支えあいができる地域を理想に政策や方法論を研究。論文「生協は現代の「ワンオペ育児」「ワンオペ生活」を支えているのか ──専業主婦がマイノリティとなった現代の生活変動──」(『生活協同組合研究』2019年5月号、生協総合研究所)、「子育てする親が生成した子育て支援労働 ──非営利・協同セクターによる当事者活動の萌芽から制度化途上に──」『子育て支援を労働として考える』(相馬直子・松木洋人 編著、勁草書房、2020年)ほか多数。

 

コーディネーター:

海妻径子

荒木菜穂